映画『君の膵臓をたべたい』を観て

物語

『君の膵臓をたべたい』は、住野よる氏の小説が原作の青春恋愛映画です。主人公の僕（嵐の櫻井翔）は、偶然クラスメイトである山内桜良（浜辺美波）が持つ日記を拾います。そこには、「私は病気をしていて余命が短い」という衝撃的な内容が書かれており、彼女の“膵臓”と向き合うことになるのです。

本作は、静かな表現力と美しい映像が人気の、監督・月川翔氏による作品です。壊れる身体を持ちながらも、まるで優しい春の風に吹かれているような山内桜良の表情や、病気に侵されながらも力強く生きる姿は、映画館の中で迫力たっぷりに伝わってきました。

気になる音楽についても触れておきたいと思います。原作の中で登場する名曲「世界はこの手の中に」は、映画でも引き継がれています。また、主題歌「群青」は、映画のテーマに合わせた優しい曲で、特に桜良を思い出すシーンでは胸に響きました。

『君の膵臓をたべたい』は、切なく美しい恋愛映画であり、命の大切さを感じさせてくれます。原作ファンにも、そうでない方にもおすすめしたい作品です。