あらすじ
主人公の沙織(桜井美南)は、幼馴染の一樹(山崎賢人)に恋をしている。しかし、一樹には「毎日同じ日を100回繰り返す」という不思議な力があり、沙織の想いもなかなか届かないまま日々が繰り返されていく。
感想
本作は、常識では考えられない特殊な力と恋愛を描いたファンタジーロマンス作品である。
一見すると、登場するキャラクターやストーリーが奇抜でファンタジックであるため、現実的なシーンがあまり出てこないかのように思われるが、実は主人公たちが抱える悩みや想いは、かなり切実で身近なものであると感じられた。また、100回のループで起こるちょっとした変化や、登場するキャラクターたちのやりとりなど、細かい部分にも遊び心が感じられ、退屈することなく観ることができた。
特に、桜井美南さんの演技が素晴らしかった。物語が進むにつれて、それまでの明るいキャラクター性から一転して、切ない表情を見せるシーンが多くなるが、それでも彼女の存在感がはっきりと伝わってきた。
まとめ
『君と100回目の恋』は、不思議な力を持った二人の恋愛模様を描いた物語であり、ファンタジーロマンス作品の鉄板要素が詰まっている。しかし、単なる娯楽作品という印象を受けることなく、しっかりとしたストーリー構成や演出により、観客の心に訴えかけることに成功していると言える。一度見たら忘れられない、素晴らしい作品である。
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