「君の膵臓をたべたい」レビュー

ストーリー

「君の膵臓をたべたい」は、宮沢りえさん主演の同名小説を原作に、吉河美希監督が映画化した青春恋愛映画です。
主人公である高校生の僕（菅田将暉）は、同級生で不治の病気である山内桜良（浜辺美波）に出会い、彼女が持つ「共犯」のメモを手に入れる。それをきっかけに2人は急接近し、桜良とともにある計画をたてます。

感想

本作は悲恋の物語ですが、軽快な音楽とおしゃべりなやりとりが多く、深い哲学的考察もあり、非常に魅力的です。
最も大きな特徴は、メインキャラクターの僕自身がハッピーでフレンドリーな性格であること。彼がとにかく言葉数が多く、何を考えているのかわからない状態から、桜良に言われたことを体現するようになる姿が、とても成長したと感じられます。
また、その筋書きは切なく、美しく、理解しやすく、目から鱗が落ちるような視点を持っているようにも感じさせてくれます。
最後に、本作は感動的であると同時に、しっかりとした社会派のメッセージが込められています。重篤な病気であるということとともに、人生とは限られた時間の中でどんな命を生きるかという人生観、友人との絆、そして健康への重要性を改めて感じさせられました。

全体的に、演技共に力強く、映像美も抜群で、非常に優れた作品だと思います。ぜひ多くの人に鑑賞してもらいたい映画です。