映画『ジョーカー』レビュー

ストーリー

本作は、アーカム・アサイラムに収容されたアーサー・フレックスに焦点を当てた物語です。
アーサーは、道化師として働く一方、幼少期から虐待され続けた過去を抱えています。
労働組合から連続殺人犯と誤解され、社会の迫害に遭いながら、アーサーは徐々に狂気に陥っていきます。

演技力・表現

主人公アーサーの演技を演じたホアキン・フェニックスは、完璧な演技力で自分の辛い心情を表現しています。
表情や仕草、声のトーン、姿勢、吐息など、細部にわたる演技が自然で感情移入しやすく、観ている者を圧倒します。
特に、アーサーが、事件から事件へと伝えられる流行語「That’s Life(人生ってそんなもんさ)」に込められた思いを語る場面は、強烈な印象を残します。

演出・映像

本作の監督トッド・フィリップスは、色彩にこだわっており、重要なシーンには、黄色や黒色を象徴的に使っています。
また、本作は、暴力表現が多いため、暴力シーンをアップクローズで描写する手法が使われています。
これにより、アーサーの感情描写や、社会の残酷さがリアルに伝わってきます。

総評

本作『ジョーカー』は、前人未到の狂気が感じられる圧巻の映像作品です。
徹頭徹尾、ホアキン・フェニックス主演のアーサー・フレックス役が、印象的で見逃せない作品となっています。
ただし、ストーリーが暴力シーンに依存しているため、観る側によっては不快感を覚える場面もあるでしょう。
また、ストーリーはあくまでフィクションであり、社会的な意見を押し付けるものではありません。


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