『ジョーカー』を見てきました

ストーリー

本作は、バットマンシリーズの悪役「ジョーカー」の起源を描いたストーリーです。主人公アーサー・フレックは、社会的に弱い立場にあるピエロのアルバイトをしています。しかし、いじめられたり、周囲から嘲笑されたりすることが日常茶飯事で、幸せな日常を送ることができませんでした。
ある日、彼は自分が父親から遺伝した精神疾患を持っている事を知ります。そして、周囲からの嫌がらせや追い詰められたストレスから彼の心は徐々に荒み、ジョーカーに成り果てていきます。

演技

主演のジョアキン・フェニックスは、アカデミー賞受賞に相応しい演技を見せてくれました。彼はアーサー・フレック役を完全に自分のものにし、劇中で混沌とした感情を演じ分けています。また、演技においての彼の体の変化も注目すべき点の一つです。

撮影

ダークで重厚な映像を作り上げたトッド・フィリップス監督の手腕が光る映画です。都市の中で繰り広げられる暴動シーンや、雨の日の心象風景など、絵画のような美しさと独特の陰影で描かれています。

総評

この映画は、物議を醸すテーマを扱っていますが、フェニックス演じるジョーカーの“悪”に、観客は無意識に共感してしまう部分があります。彼を“悪”とは思えず、人々の受け入れられなかった過去や、社会的弱者としての苦しみを見ると、彼なりの“正義”を感じることもあるでしょう。そのため、人々が本作に感じた懸念も一部にあるのかもしれません。しかし、劇中で描かれるアーサーの苦しみや孤独、そして弱さに多くの観客は共感し、映画を通じての共感が生まれました。監督や俳優の力量によってそれを映像化した本作は、大変美しく深い感動を与えてくれる傑作映画です。

以上が私が観た『ジョーカー』のレビューです。


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