「ジョーカー」レビュー

ストーリー

「ジョーカー」は、アーカム療養所で働くアーサー・フレックスが、社会の荒波に翻弄され、狂気の果てに「ジョーカー」として立ち上がっていく様を描いたストーリーです。物語は、アーサーが活動するカラータウンで始まり、繊細で敏感な彼が、毎日を糸口に生きていることが伝わってくるとともに、彼が生きている街の荒廃した雰囲気が見事に表現されています。

演技

主演のホアキン・フェニックスが、見事にアーサー役を演じきり、自分自身も狂気に取り憑かれたような演技を見せてくれます。疲れ切ったような表情、妙に落ち着いている時の怖さ、そして、ジョーカーとなった時の神経質で凶暴な表情の変化など、見事に演じ分けています。

映像美

映像美においても、圧巻の出来でした。曇り空に支配されたゴッサムシティや、地上と地下世界との対比、ジョーカーがカラータウンを徘徊するシーンなど、映像によってストーリー展開を更に深く、見事に表現しています。

音楽

音楽もまた、「ジョーカー」に一役買っています。映像やストーリーと一体となっており、ジョーカー役の人物に合わせた不協和音や劇的な音楽によって、独特の物語性を生み出しています。

まとめ

「ジョーカー」は、ベストなコミック映画と評されたように、すばらしい映画作品です。独特の雰囲気や、演技、映像美、音楽全てが、完成度の高い作品と言えます。ヘルシンキ映画祭で上映された際に、スタンディングオベーションを受けたことも頷けます。評価:★★★★★


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