映画「君の膵臓をたべたい」のレビュー

ストーリー

主人公の少年・春野サクラは、健康診断を受けるために学校前の診療所にやってくる。
そこで、人気者で美人な山内桜良と出会う。そして、偶然拾ったタイトル「君の膵臓をたべたい」という日記帳を見つける。
それは、桜良自身が病を患っていることを記したものだった。そして、桜良はサクラに対して自分と死についての真実を話すことを始める。

印象的なシーン

主人公が桜良の自宅を訪ねた際、桜良がサクラに書いた手紙を読む場面が印象的だった。「返信不要」と書かれていたその手紙には、桜良の想いがたくさん込められていた。涙が止まらなくなるような感動的な場面だった。

演出・撮影技術

映像は美しく、繊細である。特に自然の美しさは圧倒的で、映像内で美しく描かれた自然の中、桜良とサクラの心情がすっと浸透してくる。

音楽

音楽はナチュラルで心地よく、映画を観ながら聴いているだけで心が癒される。特に、主人公が授業をサボって過ごした1日で、エキストラで訪れた、桜良と一緒に過ごした一日をBGMとして流していた場面は、映像と絶妙なシンクロが展開されていた。

総評

「君の膵臓をたべたい」は、命と死について考える機会を与えられる、特別な映画だ。時に笑い、時に泣き、時に感動し、観客に、さまざまな感情を与えてくれる。

これまで「青春」に関する映画やドラマを観ることがあったが、本作品は、「青春」とはこのようなものだったのか、と改めて思わせてくれた。未来を夢見る日々に未来がないと知り、少女たちは見えない死と対峙することになる。

この悲しい哀愁と、でも切ないほどに美しい青春が、ぜひ多くの人に知ってもらいたい作品である。


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