アラジン（2019年）のレビュー

あらすじ

アグラバーに住むストリートチルドレンのアラジンは、とある日偶然、魔法のランプを手に入れる。そのランプの中にはジーニーという魔人がおり、アラジンはジーニーの力を借りてプリンセス・ジャスミンと出会い、彼女に想いを寄せるようになる。しかし、魔法使いのジャファーがジャスミンを手に入れ、アグラバーを支配する野望を持っていることが明らかになり、アラジンはジーニーを頼りにジャファーからアグラバーを救わなければならなくなる。

キャスト

• アラジン：ミーナ・マスード
• ジーニー：ウィル・スミス
• プリンセス・ジャスミン：ナオミ・スコット
• ジャファー：マルワン・ケンザリ

感想

原作アニメ映画のリメイク作品である本作は、視覚的にも音楽的にも非常に豪華な映像に仕上がっていた。アグラバーにある風景や建物、アラジンとジャスミンのコスチュームなど、細かなディテールにまでこだわっており、手間暇のかかった美術スタッフの仕事が際立っていた。

また、ウィル・スミスが演じたジーニーは、原作アニメのロビン・ウィリアムズとは異なる演技を見せていたが、それでも魅力的で、スミスがいい意味で自分自身を出し切っていたのが印象的だった。

ストーリー面では、原作アニメを忠実に再現しつつ、かつ一部の改変や新要素の追加によって、現代風にアレンジされていた。特に、プリンセス・ジャスミンによる女性の権利についての主張など、現代的な価値観を取り入れた部分が取り入れられていた。これによって、原作アニメとはまた違った魅力を感じることができた。

しかし、本作は原作アニメを鑑賞した人にとっては、決して驚きや新しさはないものであった。原作アニメが愛されている分、その再現作品に対する期待も大きく、その期待に応えることができたかというと、それは少し微妙であったと思う。

総評

【評価：7/10】
本作は非常に豪華で美しい映像と、現代的な価値観を取り入れたストーリーが魅力的であった。しかし、原作アニメ版の再現度が高すぎるため、驚きや新しさはないものであり、期待に応えきれたかというと少し微妙であった。それでも、ウィル・スミスの魅力的な演技により、楽しめる映画に仕上がっていた。