映画『君の膵臓をたべたい』レビュー

ストーリー

主人公の少年・春宮聖也は、ある日、病院で拾った一冊の日記帳の中で「私は膵臓がんで、余命わずかです」という一文を目にする。それが偶然、同じ高校に通うクラスメイトである山内桜良の日記だった。桜良が自分の病気を隠して生きている現実を知った聖也は、桜良の支えになろうと決意し、2人は交流を深めていく。

キャスト

• 浜辺美波 – 山内桜良 役
• 北村匠海 – 春宮聖也 役
• 佐藤健 – 近藤 役
• 小栗旬 – 結城先生 役

演出・撮影

監督：月川翔
撮影監督：奥村敏弘

感想

本作は、2017年に公開された同名小説が原作の青春映画である。原作では、桜良が日記に記した「君の膵臓をたべたい」という文言は作中に登場しないが、本作ではタイトルにもなっている。

浜辺美波と北村匠海の演技が素晴らしく、彼らの演技によって、春宮と桜良の純粋な感情が繊細に表現されていた。また、奥村敏弘の美しい映像表現も光っており、感動的なシーンも多かった。

ただし、原作の世界観やストーリーを一部カットしたことにより、細かい所でつっかえる部分もあった。また、佐藤健や小栗旬などの豪華なゲスト出演があっても、彼らの出番が少なく、もう少し重要な役割をもたせてほしかったと感じた。

結論

本作は、原作ファンにも楽しめる青春映画であり、主演の浜辺美波と北村匠海の演技が光る作品である。ただし、原作を読んでいる人には満足できない部分があるため、予備知識を持たずに鑑賞することをおすすめする。