『私の頭の中の消しゴム』レビュー

ストーリー

本作は、頭の中で繰り広げられる“心のバトル”を描いたファンタジーコメディ映画である。主人公の春木(演:山田孝之)は、頭の中にある“消しゴム”という存在とともに、自分の過去や人生の中で起こった出来事を消し去ることができる特殊能力を持っていた。しかし、ある日彼の頭の中に、美しい女性・篠原(演:長澤まさみ)が現れ、春木の消去したほかの人生を思い出させようとする。春木は、彼女との出会いをきっかけに、自分と向き合い始める。

演技

山田孝之は、頭の中で繰り広げられる混沌とした世界を、見事に表現している。彼の、消しゴムと対峙する姿勢から、篠原との繊細なやりとりまで、素晴らしい演技力を見せている。また、長澤まさみも、神秘的で美しい雰囲気を醸し出し、ストーリーに彩りを添えている。

映像

頭の中というと、どうしても映像化が難しいところだが、本作では、CG技術を駆使して、緻密に描かれた頭の中の世界が見事に再現されている。また、春木が消しゴムを使って、過去を消し去るシーンなども、派手な演出で映像的に非常に印象的だ。

音楽

本作の音楽は、映画音楽の大物、久石譲氏が担当している。彼の音楽が醸し出す、神秘的で優美な世界観と、映像とのシンクロが素晴らしい。特に、春木と篠原が抱く複雑な感情を表現した『記憶のかけら』という楽曲は、本作の最高のハイライトの1つといえるだろう。

総評

本作は、頭の中にある自分自身と向き合う、心に響くストーリーが秀逸である。山田孝之と長澤まさみの、鮮やかに描かれた演技と、派手な映像美、そして久石譲氏の素晴らしい音楽が、見事にシンクロして、圧倒的な世界観を生み出している。


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