映画『君の名は。』のレビュー

ストーリー

本作は、東京と田舎の少年少女が入れ替わり、互いに意識しながら交流していく様子を描いた青春ファンタジー作品です。

彼らは謎の夢の中で出会います。ひと夏の出来事で、「お互いの記憶」も盛り込まれ、ドラマチックな展開が繰り広げられます。

演出・映像美

本作の演出は非常に難しいと思います。東京と田舎を行き来する「少年少女」たちは、完全に異なる文化や環境で育った人たちの為、雰囲気の違いなども細かく表現されています。

また、特に印象的な映像美は、美しい夜景や、美しく輝く星空です。特に本作では、夜景や星空を「表現主題」として、独自の映像世界を構築することに成功していると思います。

音楽

本作の音楽は、劇伴（BGM）に加えて、挿入歌も音楽性が高いと感じました。堀越さんによる主題歌『前前前世』は、その映画の世界観と親和性が高く、観る人を感動させることに一役買っています。

キャラクター

中学生の少年少女たちは、身近な人々の中での「自分探し」「自分理解」といったテーマを持っています。そのため、キャラクターの内面描写は非常に詳しく、リアルに描かれています。観客も、キャラクターの成長過程に同調し、感情移入がしやすいと思います。

まとめ

『君の名は。』は、恋愛映画としても、青春映画としても、ファンタジー映画としても、非常に完成度が高いと思われます。ストーリーや演出・映像に加えて、音楽やキャラクターも魅力的で、人々の心を動かすことに成功しています。