『君の膵臓をたべたい』レビュー

イントロダクション

2017年に出版された住野よるさんの同名小説の映画化作品『君の膵臓をたべたい』は、日本国内での興行収入70億円超、世界30か国以上で上映された大ヒット作品です。今回は、その感想を詳しく紹介します。

ストーリー

本作は、高校生の主人公・僕(峯田和伸)と、彼女のクラスメイトで余命わずかと告げられたサクラ(浜辺美波)との揺れ動く心情が描かれたラブストーリーです。サクラの病気により、彼女が日々をどのように過ごしているのかを追いながら、僕は自分自身に向き合い、小説を書くことで自己の気持ちを整理し、サクラと向き合っていきます。

演出と映像表現

本作は、大量のモノクロイラストの使用が特徴的です。小説を書く僕の手記や、サクラとの思い出を表現したイラストが物語に織り交ぜられ、感情移入を高めています。また、映像表現がストーリーに合わせ非常に丁寧に作られています。心地よいように生命力が出てくる風景、登場人物たちの視点で描かれる光景など、観客を楽しませる演出が多く散りばめられています。

演技

本作の中心となる主人公たち峯田和伸と浜辺美波の演技は、とても自然で見応えがあります。サクラを演じた浜辺美波の病気の進行とともに見せる表情や色褪せる口調など、細かな演技に感動します。また、プロの演劇集団“東京乾電池”に所属する若手俳優らによる、峯田和伸演じる主人公が所属する演劇部のシーンも見どころの一つです。

感想

本作は、主人公たちの青春群像劇と描かれると共に、病と向き合うという深いテーマを持っています。爽やかなシーンや、涙ながらの微笑ましい場面、そして全体を通しての感動的なラストシーンが、観る人に深い共感を与えます。私の個人的な感想としては、本作品には「大切な人との出会いを大切にする」というメッセージが込められていると感じます。

おわりに

映像表現や演技、ストーリー面等、本作品は上質なものでした。ラストシーンの盛り上がりは、鳥肌が立つほど素晴らしいものでした。ぜひ多くの方に観ていただきたい作品です。

※本記事は、個人の感想に基づくものです。


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