映画『コクゾウムシ』レビュー

ストーリー

本作は、陶芸家を目指す主人公・丸山愛が、自らの過去と向き合いながら、陶芸の世界を突き進んでいく様子を描いたドラマ。愛は、かつて陶芸家として活躍していた父・薫が残した『コクゾウムシ』と呼ばれる鉢を手に入れ、その中に込められた父の思いを受け止めようとする。一方で、陶芸家としての才能があるが、なにかにつけて自信を持てない様子も描かれる。

演技

主演の中村アンが素晴らしい演技を見せている。自分を見つめる愛の内面や、過去のトラウマと向き合う彼女の葛藤を見事に表現している。また、共演の脇役たちも、それぞれに個性的で存在感があり、映画全体の雰囲気を引き締めている。

映像美

本作は、陶芸の美しさを余すことなく映し出している。陶芸の作法や技術の細かさが丁寧に描かれ、見ているだけで心が落ち着く。また、山々や川の流れなど、自然の美しさも上手く取り入れられ、映画の世界観を一層深化させている。

音楽

劇中の音楽は、落ち着いたピアノや弦楽器が中心で、映画の世界観を一層引き立てている。特に、ラストシーンの音楽は印象的で、感動を呼び起こす。

総評

『コクゾウムシ』は、陶芸という独特の世界観を描いた、心に残る静かな作品である。中村アンの演技や、陶芸と自然の美しさを映し出す映像美、美しい音楽など、全てがバランス良く上手くまとまっており、見終わった後には心が落ち着いた気持ちになれる。陶芸に興味がある人、日常を少しでもゆったりと過ごしたい人など、幅広い層の人におすすめできる作品である。


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