映画『君の名は』レビュー

ストーリー

とある田舎の町に住む女子高生・宮水三葉と、東京の高校に通う少年・立花瀧が、突然入れ替わるようになる。二人は互いに「夢に出てきた人」として、様々な手段で接触を試みるが、入れ替わった期間は不定期で短いため、中々上手くいかない。ある日、瀧は東京の渋谷で、三葉が描いた奇妙な「田舎の神社」を発見する。瀧と友達とともに、その神社へ出かけた瀧は、神社で三葉が描いた絵と鮮やかな現実世界の風景が一致することに気づく。二人は奇跡的な手掛かりをつかみ、自分たちの交換体験に迫るように調査を始める。

感想

本映画は、前作「秒速5センチメートル」の監督でも知られる新海誠が手がけた作品で、彼の特徴的な美しい画面と丁寧なストーリーテリングが光る傑作といえる。ストーリーが展開する中で、瀧と三葉の心理を丁寧に描写し、生々しい感情が伝わってくる。また、ユーモアを交えた展開もあり、気楽に楽しめる作品に仕上がっている。

音楽も素晴らしく、劇伴がストーリーの臨場感を更に引き立てる。特に、Radwimpsが歌う主題歌「前前前世」は、曲調や歌詞が映画全体の印象を深く刻んでいるといえる。

最後のクライマックスでは、美しい画面と音楽が相乗効果を発揮し、感動的な結末を迎える。この映画を見た後は、心に残る作品として長く記憶に刻まれるだろう。