ストーリー
主人公の高校生・僕(北村匠海)は、偶然拾った数年前のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の日記帳を手にする。書かれた内容は、桜良が重い病気にかかっており、生きる意欲を失っていることだった。しかし、僕は彼女との交流を通じて、自分自身の成長を遂げていく。
演出・キャスト
本作は、同名小説を原作とした作品であるが、映像化に際して様々なアレンジが加えられている。その中でも、特筆すべきはキャストの演技力である。
北村匠海は、自分勝手で冷淡なキャラクターを見事に演じきっており、大人びた表情や間の取り方が印象的だ。一方で、浜辺美波は、病気に侵されながらもかわいらしく、透き通るような美しさを持つ桜良を演じている。
全体評価
本作は、『君と100回目の恋』や『思い、思われ、ふり、ふられ』など、青春ラブストーリーが得意な監督・新海誠が手掛けたこともあり、美しい映像美とともに物語が展開される。また、主題歌もBUMP OF CHICKENによる「金太郎の部屋」であり、作品全体を引き締めている。
ただし、ストーリーの展開に一定の予測がつきやすく、観客の感動を引き出すには足りない点があった。ただし、キャストの演技を堪能したい方や、美しい映像美を愛する方は、必見の作品である。
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