ストーリー
主人公の高校生・僕(くん)は、ある日偶然拾った同級生のヨンホ(彼女)の日記に秘密を知ることになる。彼女は末期の膵臓がんに侵されており、余命はあと数年しかない。それでも彼女は明るく無邪気に生きていく中で、やがて僕との交流によって成長していく。
感想
泣ける映画として有名な「君の膵臓をたべたい」は、実際に鑑賞してみると、その泣ける要素だけではなく、深い思いを刺激する物語が描かれていることが分かる。特に、主人公とヨンホとの交流が描かれるまでの前半部分は、ヨンホの秘密を知ることになった僕が内面で抱える葛藤や、ヨンホが積極的に生きていく理由、そして仲間たちとの卒業旅行での出来事など、多くの感情がリアルに描かれている。また、ラストシーンにおいては、長い時間をかけて病気に立ち向かっていたヨンホが、いつも「たべたい」と言っていた膵臓をプレゼントすることになるが、その瞬間には観る者の胸を締め付ける感覚がある。
総評
全体を通して、原作小説とは異なったアレンジもあるが、映画としてそこまで不自然なシーンもなく、素晴らしい演技や音楽、映像美などが相まって、感動的で美しい作品に仕上がっている。エンドロールには、多くの観客が涙を流しながら鑑賞したことを証明するように、あたたかい声援が送られた。是非とも、映画館で大きなスクリーンで見て、心に残る感動を味わってほしい。
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