あらすじ
アーサー・フレックスは、クラウン・ピエロとして働きながら、心の傷を抱えて生きている男性。彼は、コメディアンに憧れ、スタンダップコメディアンを目指しているが、周囲からは馬鹿にされ、孤独を深めていく。やがて、彼は一人の人物に会い、彼の過去を知ることになる。
感想
まず、演技が素晴らしい。主演のホアキン・フェニックスの演技は鳥肌が立つほど迫真で、彼の魂を揺り動かされるような気持ちになる。映画自体もとても暗く、時には不快なシーンもあるが、それがジョーカーというキャラクターの裏切られた、そして見捨てられた人生を表現している気がする。また、衣装や音楽も演出力が高く、映画に没入できるようになっている。
ただ、ストーリーについては少し物足りなく感じた。序盤と終盤はとても良かったが、中盤が今一つ盛り上がらず、退屈な印象を与えた。また、DCコミックスのジョーカーとは違い、本作のジョーカーはあくまでも人間として描かれており、その点を理解しないと、期待外れに感じてしまうかもしれない。
まとめ
『ジョーカー(2019)』は、暗く深いストーリー、素晴らしい演技、そして観客を映画に没入させる演出力が特徴的な映画である。ただ、DCコミックスのジョーカーを知る人にとっては、ある種の違和感を感じるかもしれない。それでも、ホアキン・フェニックスの演技だけでも見る価値があると思われる。
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