映画『ミッドサマー』レビュー

概要

『ミッドサマー』は、監督・脚本を務めたアリ・アスターによる米英合作のホラー映画。スウェーデン北部の村で行われる異文化の祭りに参加した学生たちが、徐々に奇怪な現象に巻き込まれていく様を描く。主演はフローレンス・ピュー。

ストーリー

心の傷を癒しに、ボーイフレンドのクリスチャンと共にスウェーデンへ旅行するダニー。その目的は、スウェーデンの友人ペレの招待で参加するミッドサマー祭りに参加することだった。祭りは、スウェーデンの伝統文化的な行事であり、クリスチャンの仲間たちも一緒に参加することに。

祭り初日から、奇妙な風習や異文化に戸惑うダニーたち。しかし、噂に聞く秘密の儀式に参加し、スウェーデン人たちと親交を深めたダニーたちは、快い時間を過ごすことができる。しかしその後、次々と奇怪な出来事が起こり始める。ダニーたちは、村の真相とともに自分たちの生死に向き合わなければならないのだった。

演技・映像

主演のフローレンス・ピューは、恐怖に襲われたダニー役で圧巻の演技を披露している。また、スウェーデン北部の絶景を背景に、妙な美しさと恐怖感を同居させた映像が印象的だ。特に、儀式のシーンは美術・衣装・音楽のすべてが緻密に計算されて作られており、その神秘的な雰囲気に魅了されることだろう。

評価

『ミッドサマー』は、想像を超えた恐怖と美しさが融合した傑作ホラーだ。作品中の画像は鮮烈で、隅々まで観客を引き込む。また、設定やストーリーの展開もスリリングで、観客に見逃すことのできない仕掛けが詰め込まれている。結末は人それぞれに解釈が分かれることだろうが、確実に観客に残ることは間違いない。心臓が弱い人にはお薦めできないが、本格的なホラーファンなら必見の一作だ。