ストーリー
この映画は、主人公である高校生の“僕”が、偶然クラスメイトの山内桜良の日記を見つけ、そこに彼女が膵臓がんであることが書かれていたことから始まる。彼女は過去に、自分が余命宣告を受けたことがあると打ち明ける。彼女は、死期が迫っているからこそ、自分自身を知って欲しいと僕を誘う。二人は、桜良のバケーションリストに掲げられた願いを叶えるため、共に過ごすことになる。
印象に残るシーン
・バケーションリストの中の「キスをする」のシーン:冬の夜に二人で海辺に行き、桜良が僕に寄り添い、唇を重ねるシーン。背景に流れる「夜に駆ける」の主題歌には、涙が止まらなかった。
・病院でのシーン:桜良が入院中、病気が悪化したことから、衝撃的な展開になるシーン。演出が素晴らしく、観客は一気に彼女たちの世界に引き込まれた。
監督の演出
監督の演出は、とても丁寧で細やかだった。登場人物の感情の移り変わりが非常にリアルに描かれ、観客はうまく親密な関係の中で感情移入することができた。
総評
この映画は、観客が主人公たちと一緒に成長していく物語である。真摯に伝えたいテーマに向き合うことで、登場人物たちは自分たちの生きる意味を見つけ、それが同時に観客にも刺激を与えた。美しい映像美と情緒的な音楽が調和していることも素晴らしい。予感と期待を裏切らない、全くのヒット作であり、心からお勧めできる。
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