映画『インセプション』のレビュー

『インセプション』とは

『インセプション』は、クリストファー・ノーラン監督が手掛けた2010年のSFアクション映画である。主演はレオナルド・ディカプリオと、共演にはエリオット・ペイジ、ジョセフ・ゴードン＝レヴィット、キリアン・マーフィーらが名を連ねている。

本作は、人の夢の中に侵入し、潜在意識に影響を与える技術「インセプション」を使って、あるビジネスマンの潜在意識にアイデアを植え付けるというストーリーが展開される。

主人公のドミニク・コブ（レオナルド・ディカプリオ）は、夢の中に侵入し、潜在意識に影響を与える技術「インセプション」を使ってクライアントから依頼を受けるプロの侵入者である。

ある日、彼は天才的なアイデアマンであるセイドウ（ケン・ワタナベ）から、潜在意識にアイデアを植え付けるという逆説的な仕事を引き受ける。仕事の成功によって、ドミニクは親子の再会を果たすことができるというのだ。

ドミニクは、自分自身と共に、“ともに夢の中に現れる人”たちを集め、彼らとともにセイドウの潜在意識に侵入する。しかし、仕事が進むにつれ、ドミニクは過去のトラウマに取り憑かれてしまい…。

『インセプション』は、非常に緻密につくられたストーリー展開に、優れた映像技術がドップリした、一級のエンターテイメント作品である。

特に、夢の中で異なる場所や時間を繋ぎ合わせるという、“夢の中の相互距離”というアイデアは、斬新かつ不思議な体験をもたらしてくれる。

また、レオナルド・ディカプリオを中心に、豪華なキャスト陣が、すばらしい演技を見せてくれる。ストーリーの展開に従い、キャラクターに奥行きが与えられるのは見ものである。

総じて、『インセプション』は、見ごたえのある映画である。ぜひ一度、観賞してみることをおすすめする。