あらすじ
高校生の主人公・僕が、偶然クラスメイトの桜田と「共病文庫」という日記交換をすることから、桜田が余命が僅かであることを知る。その後、桜田の手帳に「君の膵臓をたべたい」という言葉が記されるのを目撃し、彼女を説得して病院に行くように勧めるところから物語が始まる。
感想
この映画は、主人公と桜田の運命的な出会いを通じて、人として成長していく様が描かれている感動的な作品である。映画を見終わった後は、主人公と共に自分自身も成長したような気持ちになった。
また、ストーリーの進行が自然であったうえに、繊細かつ丁寧に描かれていた。特に、桜田の心情描写が秀逸で、彼女の「自分が元気なうちにできる限りたくさんのことをしたい」という強い意志と、死に向き合い始める心理描写が素晴らしかった。その演技には本当に感情移入してしまった。
また、音楽も映画に合わせて使われており、映像と音楽の相性が抜群で感動的だった。特に、クライマックスシーンで流れる主題歌の切ないメロディーは、心に染みるものがあった。
最後に、映画の総括として、見終わった後に残るものがとても大きい作品であると感じた。この映画は泣けるという評価が多いが、ただ単に悲しい結末だから泣けるのではなく、人間が持つ強さや優しさを感じさせてくれるからこそ泣ける作品だと思う。
評価
全体的に10点満点中9点という評価である。素晴らしい演技、ストーリー構成、音楽、映像美が合わさり、感動的な映画体験を味わえる作品だった。ただ、もう少し映画全体に入り込みやすい演出があれば、より一層の感動が味わえるのではないかと思う。
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