映画レビュー：グレイハウンド

あらすじ

トム・ハンクスが主演を務め、海軍の艦長役を演じた『グレイハウンド』は、第二次世界大戦時に大西洋を横断中の米国軍艦の運命を描く作品。作中では、艦長役のエルマン・K・クラッチ、通称「グレイハウンド」という名称の艦船を指揮して、ドイツの潜水艦と戦うさまが描かれる。

本作は、トム・ハンクスが演じるエルマン・K・クラッチを中心に描かれており、戦争映画の中でも緻密な描写や細部にわたる描写が魅力的な一作品。

まず、映像効果による潜水艦や海軍艦船の描写は、非常に迫力があり、それを際立たせる音響効果も素晴らしい。また、艦長の指示などを含め、船内での緻密な動きも興味深い。

さらに過酷な戦争の中にあって、一人の艦長が船員たちを必死に鼓舞していくさまは、見事なまでにその緊張感が伝わってくる。

本作は、細部にまでこだわったリアルな戦争映画として、戦争ファンにはもちろん、映画としてのスリルと緊張感を愉しむことができる一作品である。