ストーリー
アーサー・フリックは、仕事のクラウン・ロウの看板人形や、スタンドアップコメディアンとして出演するなど、それなりの日々を送っていたが、不運な出来事から徐々に狂気の世界にのめり込んでいく。一方政府は社会的格差を是正するためのプログラムを打ち立てており、アーサーをはじめ多くの人々を巻き込んで、誰も予想しなかった結末へと向かっていく。
演技
本作は、主演のホアキン・フェニックスの熱演が光る映画である。彼は狂人としてのアーサーを演じる際に、細かい仕草や表情、声のトーンなど全てにおいて計算された演技を見せている。その姿に観客は引き込まれていく。
映像・音響
映画の雰囲気を盛り上げる映像・音響面は素晴らしい。特にラストのシーンは、背筋が凍るようなサウンドトラックやホアキン・フェニックスの演技と重なり、想像を超えた衝撃を与えてくれる。
評価
本作は、キャッチーなアクションやスリリングな展開のある映画ではなく、人間の心理や社会の問題を深く掘り下げた内容となっている。日本での公開前からTwitter上での批判も多く、物議を醸していたが、個人的には、ホアキン・フェニックスの演技、映像、音響など全ての要素が合わさって素晴らしい映画に仕上がっていると感じた。
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