ストーリー
主人公のアーサーは、興行師を父に持ち、自分もコメディアンとして生計を立てる苦労をしている男性。しかしある日、職場でのいじめや、周囲の人々の理不尽な行動に嫌気が差し、徐々に狂気に陥っていく。それがまさに「ジョーカー」としてのデビューとなる。
演出・映像
本作においては、主人公のアーサーがどんどん精神を病んでいくさまが過激な映像で表現されている。また、昼と夜のシーンの使い分けなど、演出にも力が入っている。登場人物たちの表情や動きにも注目すべきだ。
キャスト
主演のホアキン・フェニックスは、アーサーの過激な性格を見事に演じきっている。また、ゴッサム市長役のロバート・デ・ニーロやトーマス・ウェイン役のブレット・カレンなど、脇を固める俳優陣も高い演技力を見せている。
音楽
音楽面でも、ストーカーや不安感を煽るような不協和音が使われている。また、フランク・シナトラの「That’s Life(人生ありふれた事)」など、選曲も秀逸である。
総評
本作は、これまでのバットマンシリーズにあった派手なアクションや特殊効果に頼らない、深い人間ドラマを描いた作品。狂気に陥っていくアーサーの姿に、怖さと同時に哀愁を感じる。観る者にとって心に深く刻まれるであろう作品となっている。
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