あらすじ
高校を中退し、足止めとなってしまった主人公・帆高は、東京で暮らす孤独な少女・陽菜と出会う。彼女の家に匿われるうちに、帆高は陽菜とともに家出した彼女の父親を探す旅に出る。しかし、二人の前に突然現れた異国の王子・鈴蘭は、日本を襲う「夏の雲」の宿命を語り、帆高と陽菜は結局どうすることもできない運命の中に巻き込まれてしまう。
感想
「君の名は。」など大ヒット作を多数手がけた新海誠監督による、待望の最新作である「天気の子」は、紀伊国屋ホールで先行上映された。まず、美しいCGと音楽が目を引く。雲の質感は味わい深く、躍動感ある建物や川は息を飲むほどの美しさだった。特に、雨のシーンは何度見ても美しいと感じた。そして、音楽もまた映像を引き立たせるもので、RADWIMPSによる挿入歌は新しい表現をもたらした。物語は前半はゆっくり進むが、後半になるにつれて一気に展開し、数々の奇跡が起こる。しかしその中でも、主人公たちが悩み、生きる意味を問い続けるリアルな描写があるため、ストーリーには深みがある。また、この作品は「君の名は。」とは違い、舞台が都内なので身近さも感じられる。ただ、最後のシーンが少し短い気がしたため、もう少し長く続いてほしかったと感じた。
まとめ
「天気の子」は映像、音楽、ストーリーにおいて新海誠監督の真骨頂が発揮された作品だと感じた。また、余韻が残る作品であり、何度も鑑賞したくなると思わせるさまざまな要素が詰め込まれている。是非、映画館で見ることをおすすめする。
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