映画『パターソン』レビュー

ストーリー

主人公・パターソンは、ニュージャージー州のパターソン市でバスの運転手をする青年。彼は素朴で穏やかな性格で、日々仕事に家庭に打ち込んで生きていく。それなのに、彼が抱える夢は、詩を書くこと。昼は仕事、夜は妻のローラと犬マービーと暮らす彼は、何気ない日常の中で詩を書いたり、散歩したりと、静かに時を過ごす。

演出・映像

映画はパターソンの毎日を描いたスライス・オブ・ライフ作品。映像はシンプルかつ美しいもので、ニュージャージー州の景色や色鮮やかなマービーなどが印象的だ。また、パターソンの詩を朗読するシーンなど、彼の内面を表すセンシティブな演出も特徴的。

キャスト

主演のアダム・ドライバーは、好演している。彼の表情や会話からは、誰にでもあるような些細な不安や悩みが感じられる。また、ヒロインのローラを演じるゴルシフテ・ファラハニも、淡々とした演技ながら、パターソンとの控えめなコミュニケーションを見事に表現している。

まとめ

この映画は、壮大なストーリーやアクションシーン、驚くべき展開を期待するものではない。しかし、静謐で温かな雰囲気の中で、主人公パターソンが詩を書く夢に向かって歩き続ける姿は、心に響くものがある。また、登場人物たちの会話や日常的な描写には、些細な喜びや葛藤が散りばめられており、そこには人生の奥深さが感じられる。映画館で見るのにぴったりの作品だ。


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