あらすじ
高校生の主人公・帆高は、陽気な少女・陽菜と出会う。陽菜は、晴れ男である帆高に「晴れ男である自分と同じ能力を持っている」と言い、二人は友情を育む。しかし、陽菜は実は「祈ることで晴れを呼べる力」を持つ女の子であった。ある日、陽菜は自らを犠牲にすることで、大雨の中で苦しむ街を救わようとする。そして、帆高は陽菜の力を受け継ぐことになる。
感想
「君の膵臓をたべたい」で知られる新海誠監督の作品。特に注目すべきは、美麗な映像と緻密に計算されたストーリーだろう。1つ1つのシーンに込められた情報を見逃すことなく感じる観客には、さらなる深さが味わえることだろう。また、映画の音楽も見逃せない。RADWIMPSが担当し、劇中歌など独創的なサウンドが鳴り響き、映画の印象を一層深めている。とはいえ、物語は少しばかりの薄味がある。陽菜が帆高に向ける恋心は、十分に描写されているとは言い難い。しかし、それが本作の重要なテーマだろう。見る者に、青春の中で大切なこと、失敗することの意義を考えさせる素晴らしい作品だ。
おすすめポイント
- 美麗な映像
- 緻密に計算されたストーリー
- RADWIMPSの独創的なサウンド
全体的に、新海誠監督の腕を一層感じられる作品となっている。特に、天気にまつわる普遍的なテーマを扱っており、誰にでも共感できる部分もあるだろう。是非とも、劇場で映像と音楽を全身で感じてもらいたい。
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