『Joker』レビュー

ストーリー

本作は、ビルマレート(ジョアキン・フェニックス)という名のコメディアン志望の男が、社会不満や孤独感に苛まれ、徐々に狂気に陥っていくさまを描いたサイコサスペンス映画である。

ビルマレートは、日々ストレスに晒されながらも母とともに朝から晩まで醜いゴミ捨て場を片付ける従業員である。彼の唯一の楽しみは、「マレート・タイム」と称して自分が創り出した妄想にひたることである。

しかしある日、彼は一握りの輩たちによって暴力に晒され、それがキッカケで内面がエスカレートしていく。やがて、自分自身の存在価値が問われる中、彼は自らを“ジョーカー”と名乗るようになる。

演技

ジョアキン・フェニックスは、徹底的に役に没入し、見事な演技を披露している。彼は、主人公の孤独感や狂気、哀しみ、怒りなどを表すために、体を駆使して表現している。

また、彼の隣にいる同じ職場のアーサーを演じたロバート・デ・ニーロも、出番こそ少ないものの、重要なシーンで重要な役割を果たしている。

映像美

全体を通して、まるで80年代のクラシック映画を思わせるような暗く深刻な雰囲気が醸し出されており、観客の心を掴んでいる。

ストーリーの展開に合わせて、日常生活とジョーカーへと変貌を遂げた主人公たちの描写が描かれ、心理描写が凝縮された映像が印象的だ。

まとめ

『Joker』は、ジョアキン・フェニックスの壮絶な演技や物語の暗く深刻な雰囲気が魅力だ。今までのDC作品とは一線を画し、新たなジャンルを打ち立てた傑作映画である。ただ、精神疾患や社会問題を扱っているため、心に余裕のない人にはお勧めできない。


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