映画「シン・ゴジラ」のレビュー

あらすじ

大都市に現れた未知の怪獣ゴジラをめぐり、政府と各種関係者が連携して対処するストーリー。緊急事態宣言、有事の法制、クルーズミサイルなど、現代の日本が抱える社会問題が反映される。

評価

本作は、従来のゴジラ映画にはないテーマ・アプローチを持った作品である。政府や役人たちの立場から、ゴジラ対策の進め方やリスクコミュニケーションなどが描かれており、現代社会において抱える課題を取り上げたと評される。また、実写とCGを組み合わせた独特のビジュアルが印象的であり、映像美にも定評がある。一方で、物語の構成については、「政治家喋り」が多く、あまりにも避難民・自衛隊・マスコミ・内閣改造などの政治的決断にフォーカスが当たりすぎた結果、ストーリーに没入しにくいとの意見もある。

まとめ

「シン・ゴジラ」は、現代社会における問題を反映しながら、政府対策と怪獣との戦いを描いた作品である。映像美やテーマについては高く評価されているが、政治的な言動が多いためにストーリーに入ってくることが難しい面がある。海外公開にも大きな注目が集まり、日本映画の新たな可能性を示唆している作品である。