映画「君と100回目の恋」のレビュー

ストーリー

本作は、女性映画監督・桜井奈々子による10年ぶりの劇場映画作品である。

主人公・明日香(演:石原さとみ)は、同じ会社に勤める同期の男性・真琴(演:山崎賢人)に片思いしている。しかし、その想いが叶うことはなく、仕事上でも上手くいかず、欠勤が続いてしまう。

そんな中、祖母が行方不明になったという知らせが届き、明日香は故郷に向かうことに。そこで彼女が出会ったのは、祖母の若い頃の恋人・幸造(演:田中圭)だった。やがて、明日香は祖母の人生と恋の物語を知り、自分自身にも気付き始める。

演技力

石原さとみが、直感的で思い切った演技で、ストーリーの展開を盛り上げている。山崎賢人も、少し遠慮がちな役柄を見事に演じており、彼との掛け合いも素晴らしい。

特に秀逸と言えるのは、田中圭の演技。彼の演じる幸造の、過去と現在が織りなす感情の揺れ動きに圧倒される。

映像・音楽

映像は、自然の美しさを描いたカットや、田舎の風景などシンプルながらも秀逸なものが多い。音楽も同様に、シンプルながら劇中のドラマをより深く印象付けるものとなっている。

まとめ

本作は、1つの恋愛と、1人の女性の成長が詰まった、感動作品だ。シンプルなストーリーと演出、キャストの素晴らしい演技が合わさった、心温まるエンターテインメント作品をお楽しみいただきたい。


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