映画『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

「共病文庫」という言葉が流行語となった小説、『君の膵臓をたべたい』。主人公、藤沢ハルキは、高校生活の最後の1年を過ごす中で、自分が偶然暮らす同級生の山内桜良が重い病気を抱えていることを知り、2人の間に物語が紡がれていく。

物語の中でも特に印象的だったシーンは、桜良の夢の中での対話シーンだ。桜良が藤沢を「お前」と呼び、ニヤニヤしながら語り掛ける姿がとても愛らしく、感動的だった。

主人公の藤沢ハルキ役には、北村匠海が扮していた。彼は、繊細な表情や演技力で、藤沢の内面を見事に表現していた。一方、桜良役の広瀬すずは、自然体で、かわいらしさと強さを見事に表現していた。

音楽面でも、本作は見事だった。生徒たちがカラオケをするシーンでは、石崎ひゅーいの『打上花火』が流れ、爽やかで印象的なシーンとなっていた。

映画『君の膵臓をたべたい』は、ベストセラー小説を映画化した作品だが、オリジナリティあふれる物語展開や、主演2人の演技力、そして音楽面でも見事に作り込まれた作品となっている。感動的な物語を楽しみたい方に強くおすすめできる作品だ。