ストーリー
舞台は1980年代のゴッサムシティ。失業したアーサー・フレック(ジョアキン・フェニックス)は、母親と二人暮らしで、生活は貧しく孤独感に苛まれていた。ある日、漫画家を目指しているフレックは、ストレス解消のためにコメディアンのような外見と行動で人々を笑わせることを始める。しかし、周囲からは変人扱いされ、仕事も失い、上り調子だった喜びも打ち砕かれる。そして、暴力的な事件を起こしてしまい、フレックはジョーカーとして人々の注目を集めるようになっていく。
演出・映像
監督のトッド・フィリップスは、深い孤独感や絶望感、暴力性を見事に表現している。映像も暗く陰鬱で、ジョーカーになっていくアーサーの変貌に合わせて画面が歪む演出も秀逸だ。
キャスト
主演のジョアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。アーサー・フレックというキャラクターの内面の闇を見事に表現し、絶妙なタイミングでジョーカーらしい笑顔を見せる演技が印象的だ。また、ロバート・デ・ニーロの脇役も見逃せない。
総評
暴力と犯罪にまみれたゴッサムシティを舞台にした、ダークで陰鬱な一作だ。ジョアキン・フェニックスの素晴らしい演技は必見で、映像の表現も見事。ただ、観る人を選ぶ作品であることは間違いない。
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