ストーリー
本作は、主人公である高校生の「僕」と、同じクラスの女子生徒である「さくら」の物語である。
ある日、偶然見つけた「さくら」の日記に「僕」は、病院から告知された余命が数年という事実を知る。それ以降、彼ら二人はお互いを理解し、支え合いながら過ごす。
しかし、運命は二人の前に再び現れ、彼らは最後の思い出を共有することになる‥。
印象に残ったシーン
①「僕」が削除したくても削除できない、最後の日記を読んだシーン。
②彼女の「まどろみ」が織りなす、幻想的なシーン。
③二人が過ごした青春を象徴する、夕日が照らす丘の風景。
感想
本作は原作小説がベストセラーになっただけあって、緻密で細かく描かれたストーリーと、心に響くエンディングが印象的であった。
「僕」と「さくら」の心の葛藤や、決して嘘をつこうとしない「さくら」の強さが、涙なしでは見ることが出来ない。また、映像も美しく、青春映画の傑作と言われるだけある。
ただ、ラストシーンが感傷的過ぎると感じる人もいるかもしれない。それでも本作は、人を思いやれる心豊かになれる映画であると言えるだろう。
総評
本作は、青春映画として名高い「秒速5センチメートル」の監督である新海誠氏が手掛けたことでも話題になった。その中でも、深い切なさが感じられる本作は、青春映画の新しいスタンダードになること間違いなしである。特に、原作小説を読んだ人なら、より一層感動することだろう。
評価
9/10
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