ストーリー
未来のゴッサム・シティを舞台に、笑いのセンスのないコメディアンのアーサーが、上演中の自分がめぼしいまずいコントを恥ずかしい思いをしている。更に、彼は自分は世間の誰からも無視されていると考え始め、精神的に不安定となっていく。
孤独の中でアーサーは自分は何かを成し遂げようという野望を持つようになっていき、ジョーカーとしての新しい人格としてのアイデンティティを見出していく。
印象に残った点
本作は、一つの非常に興味深い心理ドラマであるという印象が強かった。アーサーが描かれる過程において、観客自身も彼の感情に共感せざるを得ない状況に置かれるため、心底彼のことを理解しようとしている自分自身に気づかされる部分がありました。
ジョーカーのキャラクターがどのように形成されたかも明確に描かれており、登場人物たちと彼との関係がどのように影響を与えているのかも示唆されていて、非常に鮮明な印象が残りました。
また、映像・演出と音楽ともに非常に高品質で、中でもジョーカーが登場するシーンでは、その雰囲気を明確に伝える演出が施されており、シンプルで力強い印象を受けました。
結論
本作『ジョーカー』は、心理ドラマとしての深みに加え、それを伝える映像作品としても非常に濃密であると感じました。演出や音楽、映像全体が相まって、非常に完成度の高い作品に仕上がっていたと思います。全体として印象に残る内容であったので、ぜひ見ることをお勧めします。
以上が『ジョーカー』のレビューになります。
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