『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

主人公の高校生・亜紀は、ある日自分が膵臓の病気にかかっていることを知る。そんな中、同じクラスの山内という少年が、拾った手帳に「共病文庫」と書かれた部分を見つける。そこから彼女たちが綴る共病の物語を読んでいくうちに、亜紀と山内は急速に近づいていく。

感想

本作は、人生を全うできなかった2人の少女たちの生きざまを描いた青春映画である。主人公・亜紀役の浜辺美波は、表情豊かな演技で儚い少女の心情を見事に表現している。

また、山内役の北村匠海も、少年特有の切なくも純粋な魅力を持ち合わせ、彼女たちと過ごす日々の中で、徐々に明かされる過去の真相にも注目が集まる。物語は、女子高生たちが綴った『君の膵臓をたべたい』という日記帳がきっかけで始まり、彼女たちの生きざまに迫る展開が繰り広げられる。

また、作品の美しさにも注目が必要である。本作には、季節の移ろいや、日常生活の逸話が詳細に描かれ、映像の美しさが随所に見られる。特に、季節が変わる時の雰囲気や、手作りのお弁当が美味しそうに映し出されたりと、本作の世界観を彩る。

最後に、ラストシーンは感動的である。2人の少女の生きざまが描かれる中、観客に響くメッセージも込められており、映画館内には涙を流す人も多数見受けられた。

まとめ

本作は、青春映画の中でも、儚くも美しい2人の少女たちの生きざまが描かれている。豪華なキャスト陣が織りなす、明かされる水面下の物語や、美しい映像美など多くの魅力がある。感動的で心に残る作品となっているので、是非手にとって鑑賞していただきたい。