あらすじ
本作は、ワーナーブラザーズのDCコミックスのキャラクターであるジョーカーの起源を描いた作品となっている。
崩壊寸前のゴッサム・シティを舞台に、フラストレーションが積み重なるアーサー・フレック(演:ホアキン・フェニックス)が、深刻な精神疾患を抱えながら、復讐劇に走っていく物語が描かれる。
感想
ホアキン・フェニックス演じるアーサーの演技に圧倒された。それぞれの表情、しぐさが情感豊かで、その壊れやすさ、孤独感がとても伝わってくる作品となっている。
また、ストーリー展開も緊迫感があって引き込まれるものがあり、終始感情に動かされる展開である。また、ジョーカーの誕生の過程において、社会問題が切り口として用いられ、現代社会の中で孤立しやすい人々へのメッセージ性も感じられた。
序盤の控えめで悲壮感の漂う展開、中盤のジョーカーとしての変貌、後半の復讐劇など、構成も秀逸で特に中盤の盛り上がりの見事さには圧倒された。
まとめ
本作は、ジョーカーの生まれた理由が、グリム童話のように現実的に描かれた、感情移入度の高い映画である。見応えがあり、後味に残る傑作と言える。
参考:公式サイト
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