「君の名は。」レビュー

物語の概要

本作は、東京と山深い田舎の町を舞台に、二人の若者が時間と距離を超えた奇妙な繋がりを体験する物語です。主人公の高校生、瀧と田舎町で暮らす女子高生、三葉が双方向の夢の中で入れ替わり、やがて出会い、現実と夢がとけあいます。二人の繋がりが「彼女が水に帰る日」に迫る、激動の日本の自然現象によって、どうなってしまうのか。

評価ポイント1：豊かな映像美

「君の名は。」は、観客を魅了する美しさがあります。キャッチーで快活な都会の街並みから、草原や湖、谷間など、深い自然の美しさまで、どのシーンも緻密な描写がされていました。アニメーション映画の美点をじっくりと堪能できます。

評価ポイント2：音楽の醍醐味

本作の音楽も、印象的でした。映像美と同様、繊細な演出を全力で担う週刊少年マガジンで連載された細田守の「未来日記」シリーズ制作チームが集結し、RADWIMPSが劇中歌を務めました。叙情的なピアノ曲が脚光を浴びました。キャラクターの心情や、物語の展開をより感じさせる、心打つ音楽が劇中で流れます。

評価ポイント3：ストーリーテリングの秀逸

本作は見事なストーリーテリングの示範でありました。一歩ずつストーリーをすすめ、キャラクターの心の変化とともに、観る人の繋がりを作っていくプロットが秀逸である。ほんのささいなことから、時間を見る、出会いが重要だ、自己発見のストーリー展開など、社会人にも示唆を与えます。

総評

「君の名は。」はbest1級の「現代的」と言う言葉がぴったりとあてはまる傑作であり、数少ない最高のアニメーション作品の一つです。既に多くの賞を受賞し、賞賛の声が途切れることがない。これは、完璧な映画の一つであり、マスターピースです。君が見るべきものです。