映画『君の名は。』レビュー

あらすじ

田舎に住む女子高生の三葉と、東京で暮らす男子高生の瀧は、ある日突然入れ替わってしまう。しかも、その状態は夢を見るたびに続く。二人は自分たちが何者か、なぜ入れ替わってしまっているのかを調べるうちに、心境や思い出を通じて、次第に惹かれあっていく。

感想

この映画は、恋愛映画、青春映画、SF映画の要素がすべて詰まった作品である。登場人物たちの心情描写が丁寧に描かれているため、自分自身が二人に感情移入してしまうほどだ。また、ヒロインの三葉の可愛らしい性格に一度でも触れた人は、「彼女が好き」と思うのではないだろうか。

音楽

RADWIMPSが担当する楽曲がとても鮮烈だ。映画のシーンが進むにつれて音楽とセリフが一体となり、感情の高まりが見事に表現されている。特に、「前前前世」という楽曲は、映画の中で使用されたトップメロディーであり、映画の感動的なシーンがより一層、印象深くなる。

結末

ネタバレになるため、ここでは詳しくは述べないが、本作の結末は泣いてしまいそうになるほど感動的だ。映画の劇中で描かれた出来事に対し、すぐに答えを出すことなしに、観客に深く考えさせるものであり、見終わった後も余韻が残る映画体験ができる。

おわりに

全体を通じて、音楽、映像、ストーリー、登場人物、そして結末に至るまで、圧倒的な魅力にあふれた映画である。昨今の日本映画には珍しく、観ている人に感動を与える作品に仕上がっているため、ぜひとも一度は見てほしいと思う。