映画『君の膵臓をたべたい』レビュー

概要

『君の膵臓をたべたい』は、住野よるの同名小説を原作とした青春映画である。主人公の高校生・僕(玉木宏)が、膵癌で余命があと数年しかない女子高生・山内桜良(北川景子)と出会い、その切ない生き方を通じて成長していく様子が描かれる。

ストーリー

主人公の僕は、文学部の変わり者で、人との関わりを持ちたがらない。ある日、偶然拾った『共病文庫』というノートには、膵癌で余命があと数年しかないと知った桜良の書き込みがあった。

少し軽薄な空気感のなかにある恋愛物語に思えるが、実際には二人の変化に焦点があてられている。桜良の死を目の当たりにしながらも、彼女を前向きに送り出すことができた僕は自分自身の弱さを克服していく。

演出・撮影

映画の世界観を明示的に描写したり、僕たちに物語の世界に引き込む手法がうまく使われている。情景描写である印象的かつ非現実的なシーンもあり、真摯に映画に向き合っている印象を受けた。また、カメラワークも繊細で、それぞれのシーンに適した手法を使い画面の美しさを追求し、作品にストーリー性を表現する効果を持っていた。

キャスト

主演の玉木宏は、主人公・僕を体現した。実のところ、当初は彼が主人公に見えなかった。しかし実際に役としての深みを表現しているのをシーン毎に見ることができた。北川景子の役の山内桜良は、彼女に相応しい表現を見ることができた。

感想・評価

この作品については、現代社会に対する問題意識や、大切さ、一人の人生の意味を考えさせる「生きること」について強く考えさせらます。感動することができ、非常に優れた映画であると思われる。映画の切なさ、人間の弱さと可能性を描く優秀な作品であると確信できた。

この作品は、映画構造やシーン構成、演出の側面で見ても出色であるため、そういった点を鑑賞するのも良い。全ての観客が感動することができ、間違いなく心を揺さぶられることができる。皆さんもぜひ一度観てみてほしい。


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