ストーリー
主人公の高校生・春が、同級生で普段から無愛想な膵臓の病気を持つさくらと出会い、彼女が「ひと夏の秘密」を記した日記を託される。その日記からさくらの本当の気持ちを知り、彼女とともに人生の意味を見出していく物語。
演出
映画は、元々小説の作品であるため、原作に忠実な演出がなされている。とくに、春とさくらの会話シーンやさくらの日記の朗読シーンは、そのまま原作の文章をベースにしているため、原作を読んだ人には懐かしさを感じられるはずだ。また、春が「15秒間の勇気」で決断をするシーンや、最後のシーンのドラマティックな演出など、映画としての見せ場もしっかりと作られている。
俳優
主人公の春を演じるのは、浜辺美波。彼女は、無愛想なさくらに対して嫌味を言いつつも、少しずつ彼女を理解していく過程を演じ分けている。また、さくらを演じる賀来賢人は、普段の冷たさと病気の苦しみをうまく表現している。二人が共演するシーンの化学反応も見ものだ。
評価
原作のファンであるという前提があれば、映画は非常によくできた作品だと言えるだろう。原作に忠実で演じ手も実力派の俳優陣であるため、丁寧に作り込まれた感がある。ただし、逆に原作を読んでいない人にとっては、ちょっと世界観に入り込みづらい部分もあるかもしれない。全体的には、感動的でハートウォーミングな作品で、最後まで引き込まれること間違いなし。
以上が『君の膵臓をたべたい』のレビュー記事でした。
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