あらすじ
高価な薬剤師を母に持つアーサーは、コメディアンを目指していたが、次第に孤独感が募り、心が病んでいく。周りからのいじめや冷たい扱いから立ち直れず、彼は気付かぬうちに暴力的な人物となり、やがてゴッサム市で「ジョーカー」として犯罪者となる。
感想
「ジョーカー」は、アーサーがどのようにトラウマを抱え、怒りや怨念に駆り立てられていくかを描き出した作品である。特に、彼の母親との複雑な関係性や、彼を引き返す苦しみが強く描かれていたことが印象的だった。
また、血まみれの暴力シーンも多いが、全てがアーサーが病んでいく過程の一部であることが分かるため、ただ見ているだけでなく、彼の心情に寄り添って観ることができた。
演技も素晴らしく、主人公を『バットマン』シリーズのジョーカー役で知られるヒース・レジャーから引き継いだジョアキン・フェニックスの演技は圧倒的であった。私は、この作品が最高に傑出した作品の一つであると思う。
評価
「ジョーカー」は、アカデミー賞を受賞するなど高い評価を得ている。物議を醸した台詞や暴力シーンもあるが、全体的に深くエモーショナルで、強烈なメッセージ性を持つ作品であることは間違いない。私がこの作品につける点数は、10点満点中9点とする。
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