映画「君の膵臓をたべたい」のレビュー

ストーリー

主人公の高校生・僕は、病気を隠して生活していたが、ある日、同級生の「膵臓がんであと数年しか生きられない」という告白をきっかけに、彼女とともにやり残したことを探し始める。最後には、彼女の死を受け止め、自分自身の葛藤も解決するストーリー。

演技

主演の浜辺美波さんは、主人公の気持ちをしっかり表現し、感情移入させる演技が素晴らしい。また寺島しをんさんも、死を受け止めなければいけない役柄を、深く哀しい雰囲気を持ちながら、力強く演じている。

映像

映画の約3/4が学校内でのシーンなので、地味な印象を与えるが、細部に気を配った丁寧な撮り方が見られた。またシーンごとの色使いが上手く、重要な場面では画面全体に光が差し込む演出が印象的だった。

音楽

主題歌であるsumikaの「会いたかったかもしれない」は、映画全体の雰囲気をよく表現しており、物語に感情的な深みを与えていた。

評価

本作は、病と向き合う若者たちの人間ドラマとして、感動的でありながら、誰もが持っている普遍的な生き方の問いかけも盛り込んだ作品だ。演者陣、スタッフ陣の技能が高いことはもちろん、原作も素晴らしく、傑作映画と呼べる内容だ。ただし、悲しい出来事が延々と続くため、涙もろい人にはしんどいかもしれない。

以上が「君の膵臓をたべたい」のレビューである。映画製作チームが、細部まできっちり練り上げ、見応えのある作品に仕上げた。是非、映画館で、現実逃避できる時間を過ごしていただきたい。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です