映画『テネット』レビュー

ストーリー

主人公のテンプルトン・ペックは、怪しげな団体のメンバーに誘われ、時間を逆行させるテクノロジー「テネット」を駆使して、世界を救う使命を帯びる。
しかし、相手側にも同じテクノロジーを利用している者がおり、過去に逆行した者が現在に影響を与えるパラドックスに巻き込まれ、緻密に計算された逆転劇が展開される。

演技

主人公を演じるジョン・デヴィッド・ワシントンは、常に冷静かつ切り返しの効いた言動が魅力的で、ダンスシーンなどでもそのフォームの美しさを披露する。また、正反対のキャラクターを演じるロバート・パティンソンも、主人公とのやり取りで機知に富んだ会話を繰り広げ、舞台裏で繰り広げられる策略も巧みに演じきっている。

ビジュアル&音楽

クリストファー・ノーラン監督といえば、スケールの大きな映像美が印象的だが、本作もその例外ではない。
斬新なカメラワークが目を引き、特に「逆行した人間が親身になっている状況」というシーンでは、一瞬一瞬をセンセーショナルに描き出している。
音楽には、映像にピッタリの力強く重いBGMが使用されており、物語に一層の厚みを加えている。

評価

本作は、複雑で奇抜なストーリー展開を駆使して、驚きと感動を与えてくれる作品である。
観客が二度見してしまうかのような細かい演出や、キャラクター同士の派手なアクションシーンなど、見所満載。
また、観客自身が「これから何が起こるのか?」と予想しながらも驚かされる展開は、映画館での鑑賞が最高にもってこいだ。
鑑賞後には、どんなストーリー展開であれ映画の力で時間を変えることができたら、という思いにふけることだろう。
全般において見ごたえたっぷりな本作は、観る価値あり。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です