映画『天気の子』のレビュー

ストーリー

大雨続きの東京を舞台に、高校生の男子・光と、雨を操る力を持つ少女・陽菜の出会いと別れを描く映画。陽菜は自分の力を制御できないまま、東京を襲う巨大な台風を引き起こしてしまう。光は彼女の力を借り、家族との関係修復と陽菜の帰りを願い、東京から逃げる旅に出る。

感想

本作は、監督・新海誠の美しい映像が際立つ作品である。雨や雲の描写は息を呑むほどの迫力があり、陽菜が共感を呼ばれるのも頷けるほどだ。また、一緒に行動するという共通点を持った光と陽菜の青春の輝きが心に残る。

さらに、作中で描かれる家族との関係修復の物語も、充実している。光の立ち直りや家族愛が描かれており、温かい感情が終始流れる。

ただし、ストーリー展開が遅めであり、三時間を越える長時間の上映時間が苦手な人もいるかもしれない。また、陽菜の感情描写が薄く、彼女の心情や成長が読み取りにくいという欠点もある。

まとめ

『天気の子』は、美しい映像と温かい家族愛の物語が魅力の作品だ。ただし、ストーリー展開が遅いため、耐性がない人には長く感じるかもしれない。それでも、そんな人にもおすすめできる作品となっている。