「メメント」レビュー

あらすじ

主人公レナードは妻を殺した犯人に復讐するために行動するが、彼には反転性健忘症があり、自分が何をしてきたのか、誰に会ったのかを5分ごとに忘れてしまう。レナードはノートやタトゥーなどで自分に何が起こったかを思い出すが、彼は取り違えた情報に翻弄され、真実を捜し続ける。

感想

本作は、クリストファー・ノーラン監督によるスリリングなサイコスリラー作品である。ストーリー展開や、先が読めないオチなど、緻密で巧妙。最後まで驚きが続く。特に、レナードの反転性健忘症の描写が秀逸で、彼の苦悩や混乱を引き立てる演出が見事だ。また、ジャン・リノを始めとするキャスト陣の演技も素晴らしく、彼らが作り出す世界観に引き込まれること間違いなし。

映像

ノーラン監督らしい、奥行きのある重厚な映像が印象的。色彩も適度に暗めで、雰囲気が煮詰まった感じがする。見た目だけでなく、音楽のセンスも秀逸で、綿密に練り込まれたサウンドトラックが、物語の世界観を一層引き立てる。

まとめ

「メメント」は、想定外の幾つかの展開や、キャラクターの心理描写が見事に描かれた、心理サスペンス映画と言えるだろう。 本作の醍醐味は、一度見ただけでは分からない深い物語にあり、何度見ても語り継がれる作品だ。サイコスリラー好きには是非見て欲しい作品である。


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