ストーリー
メンタルヘルスの問題を抱える失業中のアーサーは、毎日クラウンを被りながら街角で看板を振る生活を送っていた。しかし、ある日、彼は不良グループに襲われた際、クラウンを使った反撃によって才能を発揮し、一躍街で有名になる。そんな中、彼は自分自身の過去や、社会の非情さに直面することになり、やがて「ジョーカー」として暴走していく。
演出・映像・音楽
監督のトッド・フィリップスは、主人公の心の変化を映像化することに非常に力を入れた作品となっている。アーサーの精神状態が安定しているときは、カメラワークが安定していたり、色調が明るかったりする。しかし、不安定になるにつれて、カメラワークが手ブレしていたり、色調が暗くなったりする。また、音楽も映画の重要な要素の一つであり、映像と合わせてアーサーの変化を表現している。
キャスト・役柄
主人公のアーサーを演じるホアキン・フェニックスの演技は見事で、アカデミー主演男優賞を受賞するほどとして知られている。アーサーの中にある闇を表現するために、非常に痩せた体型になっていることも印象的である。また、彼の相手役であるジョークシーや、アーサーの同僚であるゲイリーを演じるB級俳優ズリー・ビーンも、非常に印象的な演技をしている。
まとめ
本作は、キャラクターの心情を丹念に描き出すことを重視した作品となっている。アクションシーンは少なく、ストーリーは暗く、見る側に混乱を招く映画ではあるが、その分心に残る作品となっている。見応えがあるので、映画好きな人にはぜひとも観てほしい。
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