『君の膵臓をたべたい』感想

あらすじ

高校生の「僕」と病弱な同級生「彼女」が、綴った日記を通じてお互いを知り、成長していく物語。

キャスト

– 「僕」役：浜辺美波
– 「彼女」役：北村匠海
– 「彼女」の母役：加藤ローサ
– 「僕」の母役：内田有紀

感想

この映画は、原作小説のファンである私にとって大変感慨深いものでした。演出やキャスティングもうまく、原作を読んでいた私としてはとても満足できるものでした。

まず、浜辺美波さんが演じる「僕」の内面描写がとても丁寧に描かれていました。小説と同様に、主人公の思考回路が明確に描かれており、浜辺美波さんの表情や演技がそれを的確に表現していたと思います。

また、北村匠海さんも「彼女」の病気を患う苦しみや、思いを表現する演技が素晴らしかったです。二人の掛け合いも自然で、共感できるものがありました。

映像面でも、映画館で観るべき映像美がありました。特に美術や衣装は原作の世界観通りで、細かいところまでこだわりが感じられました。

ただ、私は原作小説の中で重要な位置を占める「僕」の父親の描写が物足りなかったように感じました。原作では父親が持っている問題に向き合っていく様子が描かれていたのに、映画ではそこまで深く掘り下げられていなかったように思えます。

全体的には、原作を大切にしながら映画化されており、若い世代に向けた素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。

以上が私の『君の膵臓をたべたい』に対する感想でした。