映画レビュー:ジョーカー

ストーリー

ジョーカーは、アーサー・フレック(演:ホアキン・フェニックス)という男性が、自分の居場所を求めるなかで犯罪者「ジョーカー」としての姿を作り上げる様を描いたサスペンス映画です。

映画の舞台は80年代のニューヨーク、社会にも疎外されるフレックは、統合失調症を患い医療系の施設に通い続けています。正義感に燃えるフレックは職にも就けず、遂に解雇されると、周りからのいじめに明け暮れ、いつしか自己愛と狂気に満ちたジョーカーに変貌していきます。

キャスト・演技

主演のホアキン・フェニックスは、痩せこけた肉体や精神的な不安感を演じ切り、アカデミー賞にも輝く素晴らしい演技を見せてくれました。ジョーカーという役に非常にマッチしていると言えます。

また、出演者全員が充実した演技をしており、作品の世界観にも深みを増しています。

映像・美術

80年代初期のニューヨークを舞台に、タクシー・ドライバーやファイト・クラブのような荒廃した風景を美しく表現しており、映像や美術のクオリティが高いことが特徴です。また、ジョーカーの衣装やメイキャップも、独特のセンスが光っていました。

音楽・音響

映画の音楽は、語りかけるようなピアノに、切なくも美しいチェロが加わっている。シーンごとに、異なる曲が使われ、物語の展開に合わせて音楽のテンポも変化していきます。また、爆発音や銃声などの音響効果もリアルで、臨場感を増しています。

総評

監督のトッド・フィリップスが、「グッドフェローズ」などの犯罪映画の影響を受けながら、前代未聞の独自の解釈で、ジョーカーの起源を描いた本作は、映画ファンからも高い評価を得ています。

社会派の映画として、多くの人々に衝撃を与えることでしょう。また、ホアキン・フェニックスの演技や美術、音楽など各要素が見事にマッチし、非常に完成度の高い作品となっています。必見の一本です。


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