概要
「シティ・オブ・ゴッド」は、ブラジルの貧困層が暮らすファヴェーラ(スラム街)の実態を描いた犯罪映画である。2002年に公開され、カンヌ国際映画祭などで高く評価されている。ブラジルにおける社会問題を描きながら、ファヴェーラの若者たちがどのように生きているかを表現している。
ストーリー
ブラジルのリオデジャネイロにあるファヴェーラ”シティ・オブ・ゴッド”。その中で育った少年ロケトは、記者を目指すが、彼を密かに支えるのは、同じファヴェーラ出身のベネ(Run)だ。ロケトとベネは、同じファヴェーラの殺し屋たちを描いた映画を撮ることに決める。一方、リトル・ゼ(Zé Pequeno)は、自分の意にそぐわない者を手にかけ、次第に地位を上げていく。
印象に残った部分
映画の冒頭から、圧倒的なエネルギーが感じられる。視点が主人公の少年ロケトに切り替わると、リオデジャネイロの美しい海岸線をバックに、彼とベネが飛び跳ねたり、遊びながら生きている様子が描かれる。しかし、その後、ロケトたちは少しずつ犯罪や暴力に巻き込まれていく。最後までハラハラドキドキの展開が続き、非常に印象に残る映画だった。
感想
シティ・オブ・ゴッドは、緊迫感があって、見ごたえある映画だった。ファヴェーラの若者たちが、どのような環境の中で暮らしているかを描きながら、ブラジル社会の諸問題も取り上げている。そして、犯罪や暴力に巻き込まれる光景を描くことで、社会問題の深刻さを訴えかけている。特に、少年ロケトの目線で描かれた物語は、暴力的な描写もあるが、非常に感情移入しやすく、目が離せない映画だった。
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