『アラジン』のレビュー

ストーリー

アラビアンナイトに登場するアラジンの物語を、実写映画化した『アラジン』。主人公アラジンは、貧しい市民として暮らしており、ある日、王宮で出会った王女ジャスミンと恋に落ちます。しかし、ジャスミンは貴族階級であり、恋人同士でも結婚はできないという現実が待ち受けています。そんな中、アラジンは魔法のランプを手に入れ、ジーニーの力を利用して、ジャスミンやイアーゴらと共に冒険を繰り広げます。

キャスト

アラジン役はメナ・マスード、ジャスミン役はナオミ・スコット、ジーニー役はウィル・スミスが演じています。特に注目すべきは、ウィル・スミスが演じたジーニーです。ロビン・ウィリアムズが演じたアニメ版と比較されることが多かったのですが、ウィル・スミスの独自のアレンジが加えられたジーニーは、場面ごとに様々な顔を見せ、コメディから感動まで幅広い演技を見せてくれました。

映像

アグラバーの風景や、ジーニーが創り出す仮想空間などの映像は、細部まで緻密に作り込まれており、非常に美しいものでした。また、アニメ版にはなかった、実際に歌とダンスで表現される「アラジンとジャスミンの新曲」が追加されたこともトピックとなりました。

総評

本作は、アニメ版を忠実に再現することは無く、独自のアレンジが加わっています。そのため、アニメ版を愛するファンからは批判的な意見もあるようですが、映画として独自に面白いものが作られているという印象を受けました。特に、ウィル・スミスが演じるジーニーの、アニメ版とはちょっと違う個性的なキャラクターが良かったです。アラジンのストーリーを初めて知る人にもおすすめしたい一作です。